かみしきみくまのざじんじゃ
上色見地区にある『上色見熊野座神社』は、高森町の四大熊野座神社の一つです。
国産みの神である伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)を祀るお社で、地元では「権現さん」と呼ばれ 親しまれています。
鳥居をくぐると杉林が広がり、お社まで続く参道沿いに、97基の石灯籠が並びます。石段を上るごとに深まる緑と静寂が日常の喧騒を忘れ、自分を見つめ直す時間を与えてくれます。
また、お社の背部には、阿蘇の大明神である健磐龍命(タケイワタツノミコト)に追われた鬼八法師が 山ひだを蹴破って逃げたと言われる縦横10m以上の大風穴「穿戸岩(うげといわ)」があり、荘厳な空気に包まれます。
近年、その神秘的な雰囲気と熊本県出身の漫画家・緑川ゆき先生のアニメ映画「蛍火の杜へ」の舞台となったことで注目が高まり、連日 国内外から多くのお客様が訪れる人気スポットとなりました。
※御神木は境内にある梛(ナギ)で、神紋は「違い梛」。熊野三山の御神木でもある梛は、その葉に魔除けの力があると信じられていたことから、お守りとしても用いられていたとされています。
※200m余りの参道沿いに立つ石灯籠は、農耕・金運の神として 霊験あらたかと言われるこの神社の恩恵に浴した地元企業家により奉納されたものです。
※色見郵便局の道を挟んだ向かい側が入口です。階段からすぐに道路となりますので、車に注意して横断してください。