なんごうひ
「南郷檜(ナンゴウヒ)」は、阿蘇地方で古くから植え継がれてきたヒノキです。
通常ヒノキは、母樹に実ったタネを採取して苗木をつくる=実生(みしょう)苗が一般的で挿し木はできないと考えられていましたが、1956年(昭和31年)、九州大学の調査グループにより 全国でも唯一の挿し木品種が高森町で発見、「南郷檜」と命名され、全国的に紹介されました。
母樹は高森阿蘇神社に現存しており、すべてが御神木のDNAを持つ貴重なヒノキです。安政2年(1851年)には、細川藩主・細川候の乗船する「泰宝丸」の帆柱に使われました。比類なき良材として推賞され、白銀3枚が奉納されたと言われています。
平成26年(2014年)度には、阿蘇地域の宝として育成されてきた高品質のナンゴウヒをブランド材とし、全国に売り出すことを目的として、阿蘇地域(旧蘇陽町を含む)の市町村にて「阿蘇南郷檜ブランド化推進協議会」を設立。阿蘇地域の林業の活性化と林業後継者の育成につなげていくため、ナンゴウヒを将来にわたり育成し続けるための活動を行っています。
TAKAraMORIでは、その貴重なナンゴウヒの売り物にならない部分(幹や枝葉)を活用し、様々な商品の開発・販売に取り組んでいます。