あんらくじかんのんどうとせいなんのえきかんぐんほんえいあとのひ
『安楽寺跡観音堂』は、「阿蘇西国三十三カ所巡り」の第18番札所であり、十一面観音(阿蘇開拓の祖とされる健磐龍命(タケイワタツノミコト))が御本尊として祀られています。
その他、境内には青面金剛、お大師像が祀られており、神仏混交が如実に表れています。
なお、観音堂が開帳されるのは 年に一度のため、日頃は御本尊を拝むことはできません。毎年 旧暦11月18日の開帳前に、地域の方たちが“夜渡”と称し、夜伽して焚き火をします。
また、境内の西側には、『西南の役官軍本営址』の碑があります。西南の役当時、阿蘇は官軍派と薩軍派に大きく分かれていました。官軍派はこの地方の庄屋等の支配者が有志隊を結成し、官軍への助成や騒動の鎮撫にあたっていたとされ、その有志隊の一員が、官軍の本営として家を提供していたのではないかと考えられています。