常念寺
じょうねんじ
高森町の野尻地区、川上集落にある『栄谷山 常念寺』は、浄土真宗 本願寺派のお寺です。「阿蘇郡誌」によれば、野尻総庄屋の弟、野尻仁右衛門が出家し道順となり、寛永15年(1638年)に開基しました。
本堂の再建は明和8年(1771年)から計画され、約20年を費やし、寛政2年(1790年)10月25日に落成しました。
清楚な山門の奥にある本堂は、七間(約12.6m)×八間(約14.4m)の総欅材造りで、格子天井、円柱、欄間等の彫刻は美しく、保存状態も良好です。
なお、本堂内部の畳敷きの大広間に続く内陣には、御本尊である「阿弥陀如来」が中央に、その右側には「親鸞聖人」、さらにその右側にもう一体「阿弥陀如来」が精巧な厨子に安置されています。
昭和42年(1967年)に本堂を改装。萱屋根を近代式の板金に取り替え、内部をわずかに修復しました。そして昭和60年(1985年)、今度は板金屋根を瓦屋根に取り替え、現在に至っています。
また、秋には 境内にて、美しいモミジの紅葉を楽しむことができます。
- 所在地
- 熊本県阿蘇郡高森町野尻144